• Illustrator CS4 でグレースケール(モノクロ)の確認をする方法

「お客様から頂いたモノクロ写真がモノクロじゃなかった!・・という事を入稿してから気づいた」
「なんとかギリギリ入稿!クライアントの要望通りのデザインができた!翌日・・、印刷チェックにひっかかって再入稿。

大丈夫とは言われたものの、せっかくデザインで喜んでもらったけど最後の最後で・・」そういった失敗、ありませんか?

 

又は、そんな事は無くても事前入稿チェック、しっかり抑えたい! ですね。

 

お客様とのやり取りの間では直接関係ない箇所かもしれませんが、安心して任せられるデザイナーさんと少しでも思って頂けるよう、今回は入稿前のチェックのひとつ、「グレースケール」についてブログに書きたいと思います。

グレースケールになっているかどうか(分版プレビュー)

カラーかグレースケール(モノクロ)か、つまり、純粋な黒色を使っているかとうかを確認します。

一番ひっかかりやすいと思うのは、お客様から頂いたモノクロ写真データだと思います。

一般的にはモノクロ印刷の場合、印刷コストを抑える為に黒の”一色刷り”で印刷します。

なので、それを考慮してお客様から、モノクロの写真データを渡される場合があります。

 

そこで、うっかり写真データがぱっと見モノクロなのでチェックを忘れがちですが、実はカラーだったという場合があり、入稿前・納品前にしっかり確認をする事が必要になってきます。

Illustratorでのチェック方法は簡単です。イラレのバージョンはCS4を使っています。

  • メニューバーの、[ウィンドウ]→[分版プレビュー]をチェック
  • 分版プレビューの[オーバープリントビュー]のチェックがついている事を確認

  • さらに、[Black]の目のマークをはずす

 

残った部分が、カラーで構成された黒色の部分になります。 写真の他にも、自分でも気づかないうちに、灰色を使っているつもりがカラーでした。

参考:色分解のプレビュー

黒色の表現方法

黒色は、デザインをしてる方々ならご存知かと思いますが、2つの方法で実現しています。

  • 一つ目は、「カラーを塗り重ねて黒にする方法」
  • 2つ目は、「黒のみで表現する方法」

今回、分版プレビューで[Black]のみを非表示にしましたが、分版プレビューにはその他に [Cyan][Magenta][Yellow]とあり、これを表示非表示してみると、カラーで重ねた黒なのか、純粋な黒なのかが箇所箇所で見ることができます。

 

CMYを塗り重ねても黒色が表現できてしまうので、そこに今回は注意が必要だという事です。

 

余談メモ@CMYKとは

最後に、今回はグレースケールの確認方法なので、あまり深堀りはしませんが、CMYKについてメモ。

CMYK=絵の具の3原色である「CMY」に「K」を足した色の表現方。

始めは白いキャン発からインクを加えて、色を暗くしていく。
着色料を混ぜることはより複雑な色の反応を起こす。印刷の過程で利用する。

C:シアン(緑青、碧) M:マゼンタ(赤紫、紅) Y:イエロー(黄) K:キープレート(黒)

詳しくはWikipediaにしっかりと掲載されています。

そのうち私のブログでも自分なりにまとめたいと思います。

ついでに他の色表現も調べて楽しかったので、リンクをメモしておきます。

参考:CMYK
参考:RBG
参考:HSV/HSB
参考:原色・生物学的な基礎・加法混合・減法混合

 

終わりに

CMYKの話も少し加えて脱線してしまいましたが、印刷物の入稿前、デザインができて、チェックもOKで、完璧と思っても、ウッカリしている事は本当に多いです。

どうしても、他の作業と並行してやらなければならない時、時間がない時には見落としがちですが、チェック作業はそれほど大変な事でもありません。

ただ、大変な作業ではないけれど、一度入稿してしまって、もう一度再入稿となると、なんどもやり取りし、説明し、手間ですし精神的にも、色々な意味で、チェックを忘れると他変無駄な作業が発生します。

そういったちょっとの事を忘れずキッチリ潰して、スマートに納品したいものですね!

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