Illustrator CS4 でグレースケール(モノクロ)の確認をする方法
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- | 2012.03.14
「お客様から頂いたモノクロ写真がモノクロじゃなかった!・・という事を入稿してから気づいた」
「なんとかギリギリ入稿!クライアントの要望通りのデザインができた!翌日・・、印刷チェックにひっかかって再入稿。
大丈夫とは言われたものの、せっかくデザインで喜んでもらったけど最後の最後で・・」そういった失敗、ありませんか?
又は、そんな事は無くても事前入稿チェック、しっかり抑えたい! ですね。
お客様とのやり取りの間では直接関係ない箇所かもしれませんが、安心して任せられるデザイナーさんと少しでも思って頂けるよう、今回は入稿前のチェックのひとつ、「グレースケール」についてブログに書きたいと思います。
グレースケールになっているかどうか(分版プレビュー)
カラーかグレースケール(モノクロ)か、つまり、純粋な黒色を使っているかとうかを確認します。
一番ひっかかりやすいと思うのは、お客様から頂いたモノクロ写真データだと思います。
一般的にはモノクロ印刷の場合、印刷コストを抑える為に黒の”一色刷り”で印刷します。
なので、それを考慮してお客様から、モノクロの写真データを渡される場合があります。
そこで、うっかり写真データがぱっと見モノクロなのでチェックを忘れがちですが、実はカラーだったという場合があり、入稿前・納品前にしっかり確認をする事が必要になってきます。
Illustratorでのチェック方法は簡単です。イラレのバージョンはCS4を使っています。
- メニューバーの、[ウィンドウ]→[分版プレビュー]をチェック
- 分版プレビューの[オーバープリントビュー]のチェックがついている事を確認
- さらに、[Black]の目のマークをはずす
残った部分が、カラーで構成された黒色の部分になります。 写真の他にも、自分でも気づかないうちに、灰色を使っているつもりがカラーでした。
参考:色分解のプレビュー
黒色の表現方法
黒色は、デザインをしてる方々ならご存知かと思いますが、2つの方法で実現しています。
- 一つ目は、「カラーを塗り重ねて黒にする方法」
- 2つ目は、「黒のみで表現する方法」
今回、分版プレビューで[Black]のみを非表示にしましたが、分版プレビューにはその他に [Cyan][Magenta][Yellow]とあり、これを表示非表示してみると、カラーで重ねた黒なのか、純粋な黒なのかが箇所箇所で見ることができます。
CMYを塗り重ねても黒色が表現できてしまうので、そこに今回は注意が必要だという事です。
余談メモ@CMYKとは
最後に、今回はグレースケールの確認方法なので、あまり深堀りはしませんが、CMYKについてメモ。
CMYK=絵の具の3原色である「CMY」に「K」を足した色の表現方。
始めは白いキャン発からインクを加えて、色を暗くしていく。
着色料を混ぜることはより複雑な色の反応を起こす。印刷の過程で利用する。
C:シアン(緑青、碧) M:マゼンタ(赤紫、紅) Y:イエロー(黄) K:キープレート(黒)
詳しくはWikipediaにしっかりと掲載されています。
そのうち私のブログでも自分なりにまとめたいと思います。
ついでに他の色表現も調べて楽しかったので、リンクをメモしておきます。
参考:CMYK
参考:RBG
参考:HSV/HSB
参考:原色・生物学的な基礎・加法混合・減法混合
終わりに
CMYKの話も少し加えて脱線してしまいましたが、印刷物の入稿前、デザインができて、チェックもOKで、完璧と思っても、ウッカリしている事は本当に多いです。
どうしても、他の作業と並行してやらなければならない時、時間がない時には見落としがちですが、チェック作業はそれほど大変な事でもありません。
ただ、大変な作業ではないけれど、一度入稿してしまって、もう一度再入稿となると、なんどもやり取りし、説明し、手間ですし精神的にも、色々な意味で、チェックを忘れると他変無駄な作業が発生します。
そういったちょっとの事を忘れずキッチリ潰して、スマートに納品したいものですね!
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