楽天kobo touchで見れるepubをtxtファイルから作る方法
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- | 2012.08.23
テキストファイルをEPUBに、さらに縦書き対応する方法をご紹介したいと思います。 今回は細かいスタイルの設定や付加情報の設定は省きます。
やること
- フリーソフト「sigil」@テキストファイル→EPUB
- フリーソフト「FUSEeβ」@EPUBを縦書きに
sigilの用意
sigilをダウンロード・インストールします
ダウンロードはこちら→https://code.google.com/p/sigil/downloads/list
詳しいインストール方法はこちらのサイトが詳しいです。
→http://sigil.tsukaikata.info/
文字コードに注意
sigilでテキストファイルを読み込む前に注意する事が1点あります。
文字コードShift-JISのテキストファイルは文字化けします。
もしテキストファイルがShift-JISで保存されている場合は、UTF-8に変換する必要があります。
私はフリーのテキストエディタ「UnEditor」で変換しています。
またこのエディタの付属ソフト「YokkaGrep」にてディレクトリ指定し、そのディレクトリ以下、ディレクトリを掘り進めて(掘り進める階層に制限はありますが)複数テキストの一括変換も可能なので、便利です。
色々考えずに、Shift-JISかUFT-8どうかわからないけど、とにかくフォルダ以下のテキスト丸ごと変換してしまえという時に、便利です。
UnEditorのダウンロードはこちら→yokkasoft
sigilでテキストファイル読み込み
話がそれましたが、文字コードUTF-8のテキストファイルを用意できたら、それをsigilで読み込みます。
[ファイル(F)]→[開く]で、テキストファイルを選択、自動的にxhtml形式として読み込んでくれます。
さらに縦書きスタイルを準備します。
スタイルを右クリック[空のスタイルシートを追加]でCSSを追記します。
CSSはこちらを参考・コピペして下さい。
@charset "utf-8"; html { font-family: "HiraMinProN-W3", "@MS 明朝", serif, sans-serif; writing-mode: tb-rl; -webkit-writing-mode: vertical-rl; -epub-writing-mode: vertical-rl; line-height: 1.75; text-align: justify; } strong.sesame_dot { font-weight: normal; text-emphasis-style: sesame; -webkit-text-emphasis-style: sesame; -epubt-text-emphasis-style: sesame; } span.tcy { text-combine: horizontal; -webkit-text-combine: horizontal; -epub-text-combine: horizontal; }
[ファイル(F)]→[名前を付けて保存(A)] (Ctrl+Shift+sでもOK) にて、保存。
するとepub形式でファイルが出来上がります。
出来上がったepub形式のファイルを今度はFUSEeβというソフトで縦書きepubに変換します。
その前にFUSEeβをダウンロード&インストールします。
FUSEeβの用意とepubの読み込み
ダウンロードはこちらから
→株式会社フューズネットワーク フュージーベータ / FUSEe(R)β
インストールの方法はこちらのサイトが詳しいです
FUSEeで先ほど作ったepub形式のファイルを読み込みます。
EPUBを開く形式選択は「FUSEeの標準構成に変換して開く」で開きます。
縦書き処理を反映する
先ほどのCSSを反映させるために、コード編集をしたいので、[ビューワ]モードになっているところを[コード編集]タブに切り替えます。
そして、CSSを反映するコードを追加します。下記7行目の<link herf=”.. の箇所です。
コードの参考です。
<link href="../style/Style0001.css" rel="stylesheet" type="text/css" />
保存し、ビューワモードで縦書きになっている事を確認します
書籍タイトルだけ一応入力しておきます。[書籍情報編集]にて入力します。
kobo touchで見た時、見やすいように、です。 必須ではありませんが入力することをおすすめします。
入力のない場合は、kobo touchにて「無題」と表示されるので、何の書籍かわからなくなるからです。
また、FUSEeβでなく、Sigilで保存した書籍を読み込んだところ、ファイル名が書籍タイトルとして代わりに表示されていました。
また、書籍のタイトルを入力していない場合、kobo touchではファイル名が一覧に表示されますが、その際、日本語ファイル名だと、文字化けします。
なので、日本語ファイル名.epub にするならば、書籍タイトルの入力をおすすめします。
その他にも色々と電子書籍の情報を付加できるそうです。
縦書き電子書籍について、コチラのサイトで詳しく紹介されています。参考になります。
→楽天「kobo Touch」で読める!簡単電子ブック(EPUBファイル)の作り方!【縦書き編】
楽天kobo touchにて確認
では、microSDに保存したものを実際に楽天kobo touchで確認してみます。
(microSDのどのディレクトリでも良いです、kobo touchはmicroSDのディレクトリを無視して全てのファイルを読み込み、ファイル名順に並べて一覧表示します。)
中身はこんな感じになりました!文字化けはしていません。
文字の選択・文字の拡大もできます。
おわりとおまけ
今回はひとまず、テキストファイルから縦書きEPUBをざっと実現してみたかったので、少し雑ではありますが紹介でした。
そのうちこの一連の作業を一括変換とかできたら本当に嬉しいのですが。
txt→EPUB縦書きで一括ジェネレータなるフリーソフトが欲しいですね。しかもsvnとかで管理できるような・・・。
改行処理とかは無視したので、それを含めると、もっとスマートな方法はあると思います。
例えば、テキストファイルをいったんHTMLに変換→SigilでEPUB→FUSEeβで縦書き保存・・とか。
上記が実現できるか?と、テキストをHTMLに変換するソフトをいくつか簡単に試しては見ましたが文字コードがutf-8でなくShift-JISになってしまいどのソフトでも文字化けに苦みました。
txt→htmlのジェネレータ、機能をしぼれば自分で作れるかもとか、色々妄想中しているところで思考停止・・orz
何か思いついたらまた書いていこうと思います。
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